お試しのフリした騙しの手口
最近とても増えてきた格安のお試し商品。 サプリメントの通販などでも安くて手頃ですごく便利ですよね。 ところがこのお試しを頼んだがために頼んでもいない定期購入を買うハメになるトラブルが急増!
お試し商法とは?
健康食品の広告なので、今なら○日分を500円で! などというのを見かけたことがあるでしょう。これがお試し商法です。
お試し商法とは、新聞広告やネットのLPなどで、まずお試しを請求させるセールスの方法です。 DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)の世界でも、興味のある見込み客と接点を持つための古くからある手法です。
でも最近はこのお試し商法でのトラブルが急増しているとの記事がありました。なんとここ4年で20倍の相談件数!実数はもっと多くの人が被害にあっていることでしょう。
「お試し」トラブル急増、注意呼びかけ 1回だけのつもりが「定期購入」気づかず
昨年1年間に国民生活センターへ寄せられた相談件数は9131件で、4年前の20倍以上に急増。販売業者のホームページ(HP)の表示が分かりにくいことが原因で、注意を呼びかけている。
お試しなのに定期購入義務が
この問題を一言で言うと、例えばお試し500円。 だけど3回の定期購入が条件です。 となっていたりする業者があるんです。
消費者の立場からしたら、お試しでお金も払っているのに、定期購入に勝手にされているわけです。 しかも巧妙なのはクーリングオフの対象にならないため、原則として説明に同意しているため問題ないのです。
ただこの問題が難しいのは、業者側も騙す意図というようりも効率のよい販売方法という認識であった業者も多くいるはずです。 というのも、
同センターの担当者は「初回無料などの文字が目立つ一方、定期購入の表示は小さく、別ページに書かれていることもある」と指摘。100社近くが同様の表示をしていることが確認されたという。
100社ともなると、一部の業者が騙す意図というよりも、デザインルールがないために、どんどんと消費者の都合の悪いことが小さくなっていったのでは?と思います。
定期しばりの背景
あくまで推測になるのですが、私のクライアントから同じような相談を受けたことがあります。 その事例はまさに数ヶ月しばり。 つまりその会社のある健康食品を頼むと、初回1000円でお試しできます。
しかしそこには例えば2か月の定期購入が条件となっているんですね。 私はきっぱりとこれは辞めましょうと言いましたが、そうですね!とはすっきりなりません。
例えば1000円のお試しだけで終わられると赤字になるんですね。 だけど2か月しばりで購入してもらえばちゃんと黒字になるわけです。
具体例にすると、お試しのみなら1000円の売上げでマイナス。 でも2回しばりだと、1000円+5000円+5000円。で黒字になるってことですね。 ぜんぶ会社の都合でリスクは消費者でしょう。
その時の話をすると、お試しだけで終わるのは、引き上げが弱いから。 ※お試し後に自分の意思で定期購入させるための動機づけが弱い その原因はおもに3つ
- 商品に魅力がない
- 試しても効果が感じられない
- そもそもお試し目的
このように、本購入につながらない理由をきちんと調査して対策する必要があるわけですね。 でも回数しばりならば、お試しで利益がとれるので、面倒なお客さんのことなんて考えなくていいわけです。
ただこれでは焼き畑農業と同じで、1度騙されたと思ったお客さんは、次からイヤな感情をもっている会社と言うだけで購入を避けるでしょう。 まぁぼったくり目的ならばいいのですが、まっとうな会社なら会社の信用を捨てているのと同じです。
騙されないためには?
お試しのページをで、「定期購入が条件」、「解約は○か月後からできます」などの表記に気をつけて、お試しやモニターの条件を確認しましょう。 もちろんあなたが了承していればなんの問題もありません。
500円でちょっとサンプルを試してみようと思ったのに、本商品を買うことになったら困りますよね。 でも最初から買うつもりだったら、初回が安くてお得です。
お試しだから詐欺やトラブルになるわけではありません。 でもクーリングオフは聞かないのでしっかりとページを確認しましょう。
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