大前研一・「新しい消費者」
ネットを味方にできないビジネスは消滅する・2018年6月30日発行
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中国人の爆買いは「モノからコト」へシフト
数年前に毎日にようにニュースになった爆買い。
アキバや新宿でも大量に買い占める旅行客の姿を見かけました。
でもさいきんはすっかり姿を見かけませんよね。
これは、中国政府が爆買いで人気の商品には60%もの関税をかけるようになったから。
これで一気に値上がりしたので、わざわざ日本の旅行で買う必要がなくなったんですね。
そしてもう1つがEC(electronic commerce)サイト。
かんたんに言えば、ネット通販やネットで売買できちゃうネットですね。
日本にわざわざ行かなくても、中国のECサイトで買えちゃうわけです。
そうなるとわざわざお店に買いに行く必要がなくなるわけです。
この爆買い騒動、とてもわかりやすいですよね。
ネットで買えるならネットで買うよ。
日本でもこうなっているのですが、日々の変化なので気づいていないお店が大半でしょう。
でも爆買いのおかげで、私たちにもわかりやすい事例となったわけです。
つまり、モノはネットで買えるので最低でも「コト」が伴わなければお店で買う理由がなくなってきている、ということです。
この現実に起きている消費者の変化に対応できるか、できないか。
今の商売ではこの感覚が求められているのかもしれませんね。
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