法人に選ばれるホームページ
ネットではBtoCである個人のお客さん相手が目立ちますが、ぜひチャレンジして欲しいのがBtoBの法人向け営業です。 個人相手に苦戦する場合でも、法人相手の場合はあっさりと契約に至ることも珍しくありません。
例えば健康食品のメーカーだった場合。個人相手は激戦区。ネット広告だけでなく新聞などのマス広告でも「お試し」などを毎日にようにみかけます。つまり大手企業がライバルになるわけですね。
でも法人相手のメーカーの立場になると、これらの大手はライバルになりません。むしろ見込み客にすらなったりします。まぁこの規模は現実的ではないとしても、中小企業で商材を探しているような場合、個人を1000人集客&成約するよりも1企業の担当者で十分だったりします。
メーカーの場合でも、いわゆる「Eコマース」などネットショップのイメージが強いですが、ネットでは普通に法人の市場も伸びています。 ですが法人相手にきちんとランディングページどころかホームページを作成しているところはあまりみかけません。
法人の場合、なんとなくというよりも「原材料を探している」、「自社オリジナル商品を作りたい」、「販売パートナーが欲しい」という契約に結びつきやすい需要があります。
メーカーが優先するなら個人より法人
メーカーなら「取り扱える商材+OEM」なんてのはかなりおいしいキーワードではないでしょうか。 なにせライバルがすくなく、できるのか? からもうどこに依頼しようか? くらいまでが含まれるキーワード。
たまに見かける法人ページも、ただの説明やスタッフブログ程度で、ここに問い合わせてみようと思える内容はあまりみかけません。 パンフレットを載せただけ、みたいなのが多いんですね。
また、健康食品のLPではお客様の声は最重要なコンテンツの1つ。でも法人相手のページにきちんと掲載されているでしょうか。 そもそも法人向けのページもなかったりするんですね。
ぶっちゃけ、まずはこの商材は利益が上がるのか? それが本当なら実際に仕事を発注した企業はあるのか? そしてうまくいっているのか? こんなのも「お客様の声」ですが掲載されていなかったりします。
当社は品質に自信があります!といくら書いたところで、その品質を利用している会社がないのであれば、それは選ぶほどの品質には至っていないというメッセージ。 逆に品質は普通でも利用者が多ければそれが信用になってしまいます。
必要なのは相手視点のコンテンツ
ありがちなのは、自社の自己紹介で終わってしまうパターン。不要とはいいませんが、まずはこちらの要望ができるのかできかいのか? できるならどんな感じでできるのか? 実際にやってる会社はあるのか? でしょう。
その後に、この会社は大丈夫か?となるわけです。 品質や会社のことよりも相手にとって重要なこと伝えなければいけないんですね。
- 「トラブルなくちゃんと仕事してくれるよね?」
- 「社内の稟議を通せるデータや実績はあるかな?」
- 「融通はどのくらい利くんだろう?」
こういう知りたいことを差し置いて、「当社の品質へのこだわり」などしか掲載されていなかったりするんですね。 そのこだわりで私たちにどんなメリットがあるのかがわからないわけです。 でもこれがまだ普通です。
これが自社の話ばかりだと、旧薬事法などにひっかかるジャンルはコンテンツを作れなくなります。効果効能は書けないんです。 思考停止・・・
法人の場合は【効果効能は知っている】のです。ホームページに載せられないような情報も、独自に調査して理解していて、その先にだったら商材として作ってくれるメーカーはないかな?と検索するわけです。 もちろん数はとてもとても少ないですよ。
じゃぁ効果効能じゃないと何を書けば良いのか? それはまさに法人の担当者が置かれている状況。需要や悩み事ですね。
- 少数ロットでも対応してくれて助かった
- 組み合わせられる成分が安くて豊富
- 今の取引先が廃業して、同じ製品の実績があるメーカーを探している
などなど、健康食品ですらまったく効果効能を必要としません。 だってそんなの知っていますから。 それより「成分+OEM+最小ロット」なんてキーワードで実績を掲載していくだけ。リスクもなくかんたんですね。
大手と同じ土俵で【市場のエサ】になるよりも、法人相手に目を向けるだけで食物連鎖の上位に君臨できると思いますけどね。
理想は個人も法人も同時に
これらの理由から優先するなら法人脚。特にメーカーはそうですね。 だからといって個人を捨てるのおすすめできません。 なぜならネットでの集客&販促のクォリティは個人向けの方が水準が高いからです。
法人といっても担当者は1人の人間です。 なので個人向けに強いページを作ることができるようになると、結果的に法人にも強いページが作れるようになるからです。
またノウハウ的なことやシステムなどのサービスについても、個人向けの汎用サービスなどのほうが断然コスパがいいのです。 ちょっと安いからと独自のシステムを導入しても、ネットの環境変化が大きくついていけなくなることも良くある話。
個人向けを勉強しつつ法人を狙う。こういうパターンが今後は伸びるのではないでしょうか。
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