ネットショップのお手本はヨドバシ
前回のヨドバシECサイトの話をしたときに、ちょっと気になることが。 そしてそれはSEOをはじめとするネット通販でとても大切なことなので、今回は続編にします。
ヨドバシECサイトが好調な理由は、品目数ではない。 アマゾンに迫る売上なんていわれるので、どうしても規模が気になるのはしかたない。 でも2015年のアマゾンて
5000万点以上の品ぞろえ。 対してヨドバシは370万点。これは少なすぎます。
別の質問にすれば、アマゾン、楽天やヤフーにもあるのに、なんでヨドバシで買うの? ってことです。
自動販売機やコンビニで考えるととてもわかりやすいでしょう。 なぜその店で買っているのか? 理由は「その店にしかない」、「安い」、「近い」あたりに集約されるはず。 これがその店を選んでいる理由です。
つまり、ヨドバシが売れるにはヨドバシが選ばれる理由があり、それは品目数ではない(アマゾン、楽天、ヤフーにあるので)ということです。
レビューは最強のコンテンツ
前回と同様に、ヤマダ電機のECサイトの商品ページと比較してみましょう。
ヨドバシのネット通販が選ばれる理由の1つがECサイトの充実ぶりでしょう。 ポイントや即日配送なども評判がよいですが、私がネット系なのでWEBまわりのすごさが気になります。
それは、レビューです。 ちょうどニュースでドローンが落ちたので、ドローンを検索してみました。 商品ページじゃないとレビューがでないので、「マルチコプター Phantom3」というのを選びました。
それぞれ見るとわかりますが、2015/09/08ではヤマダ電機のレビューは0件。 ヨドバシはレビュー5件 ※アマゾンは19件 アマゾンもそうですが、商品に対するお客様の声が充実しているんですね。
店員ががんばって商品説明をするよりも、こないだ買った○○さんに聞いた方が早くね? ってことです。 自分が詳しくなるよりも、詳しい人たちの「場」を作っているわけです。
ちなみにヤマダ電機の年商は、だいたい1兆6千億円強。 ヨドバシは7000億円弱。 約1兆円の差があるのに、ECサイトはどちらが大企業なのかわかりませんね。
売れるネットショップのSEO
このレビュー。SEO(検索エンジン対策)的にもとても効果があります。これはGoogleの目指している本質的な検索エンジン対策になっているのです。
理由は、人の役に立つオリジナルコンテンツだからです。 ECサイトの失敗例が、重複コンテンツによるパンダアップデートでの低評価ページの量産。 カタログのスペックなどのコピペ トレースってことですね。
その点、ユーザーのレビューはオリジナルのコンテンツ。 しかも見込み客が知りたい情報が満載されているので滞在時間も長くなります。 またFAQにより質問サイトのようになっているため、紹介もされるため被リンクも増えていきます。
Yahoo!で検索してみると、「ヨドバシ」、その下に「ヤマダ電機」。 不思議なことにamazonはありませんが、PPC広告は出ています。 amazonがオーガニックででないのはサイト構造の問題でしょうから、アルゴリズムの変動で表示はされるかもしれません。
結局、既存客を大切にすることによって、未来のお客さんにも売れているわけです。 レビューや質問の回答によって、なんらかの特典でもあるんでしょうね。
別の見方をすれば、お金を広告費に使わずに、既存客へ還元しているわけです。 広告は積み重なることはありませんが、お客さまのレビューはどんどん増えていきます。
結果、ネットでどんどん集客できて、売れやすいページになっていくわけです。 もちろん最初はPPC広告なども有効。でもいつまでもPPCで集客するだけじゃ、いつまでたっても忙しいまま。
時間とともに集客&セールスことも下がり、顧客リストは増える。 それを実現できるのがネット大きな利点ですからね。 ネットは見えていれば時間とともに楽になり、見えていなければ苦しくなる。 名言だな、こりゃ。
きゃは♪
コメント