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集客できても儲からない奈良県

お手本の事例

インバウンドの観光客が来ても儲かるとは限らない

 

外国人観光客によるインバウンド需要が増加の日本。
善し悪しはおいといて、単純に儲からない奈良県というデータがあります。

私のイメージだと鹿と中国人と へずまりゅう さんくらいでしょうか。
この集客できても儲からない問題、全国にありそうで興味深いですね。

 

全国6位の観光客なのに、消費金額は最下位!

外国人観光客の消費額や訪問率に基づく都道府県のランキングを元にチェックしてみる。

すると、奈良県の外国人観光客数は全国6位(訪問率は2024年7-9月期で9.7%)。
なのに、外国人観光客の一人当たり消費金額は全国最下位(47位)

つまり、集客できているのに商売になっていないことがわかります。

 

日帰り観光客の多さ

奈良県を訪れる観光客の約94%が日帰りで、宿泊する人はわずか6%。
これでは、観光での宿泊費や長期滞在による消費が期待できません。

外国への観光旅行というと、長期滞在のイメージですが奈良は違う。
なぜかというと、立地の良さが仇になっているとも考えられます。

 

奈良県は大阪や京都からのアクセスが非常に良く、1時間程度で到着。
そして奈良と言えば奈良公園や大仏あたりでしょうか。

 

では逆に、宿泊者が多い都道府県はどこでしょうか。

全国1位・大阪府
2023年の延べ宿泊者数は約3,195万人泊

全国2位・京都府
2023年の延べ宿泊者数は約1,999万人泊

 

これらを踏まえると、宿泊は大阪や京都で行い、奈良県は近くて有名なので立ち寄っているだけだったのですね。
観光客の85%が奈良公園周辺です。 奈良県というより奈良公園への観光だったのですね。

この状況ですから、そもそも宿泊施設も店舗も少ない。
けど泊まる人が少ないので施設を作っても儲からない。

 

このような悪循環とも言えるのが奈良県。
集客できているのに儲からない!もったいない。

安くついでに行けるという価値があるのは、評価がないよりは良いでしょう。
でもどうせなら観光客の人には、もっとお金を使ってもらいたい。

 

そう考えると、課題が見えてきますね。

  • 滞在する理由をつくる
  • 観光スポットの充実
  • 周辺施設の充実

などが必要になるのでしょう。

 

この課題は、ウチの町内会のイベント「王子狐の行列」もまったく同じ。
奈良県の施策を参考にしたいので、とても興味深い事例です。

 

 

Citations:

  1. https://www.mbs.jp/news/feature/kansai/article/2024/05/100372.shtml
  2. https://www.city.nara.lg.jp/site/press-release/9727.html
  3. https://www.nantoeri.or.jp/research/pdf/tokusyu/201611.pdf
  4. https://www.pref.nara.jp/secure/250854/naraken_kanko_sogosenryaku.pdf
  5. https://www.pref.nara.jp/secure/15577/koukai%20reiwa2nenn%20doutai%20.pdf
  6. https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/134529.pdf
  7. https://www.nantoeri.or.jp/research/pdf/tokusyu/201801.pdf
  8. https://www.pref.nara.jp/secure/94065/shiryo1-2.pdf

 

 

備考:動画スクリプト

語り手: あなたは奈良に行ったことがありますか? 実は意外な事実があるんです。 奈良県は観光客数が全国6位なのに、なんと観光消費額は最下位なんです!

助手: えっ、そんなに観光客が来ているのに最下位なんですか? どうしてそんなことに?

語り手: その理由、実はとてもシンプルなんです。 奈良を訪れる観光客の94%が日帰り客なんです。 つまり、ほとんどの人が宿泊せずに帰ってしまうんですよ。

助手: でも奈良には世界遺産の東大寺や法隆寺があって、魅力的な観光地が多いはずですよね?

語り手: そうなんです。 でも皮肉なことに、奈良の良いところが仇になっているんです。 大阪や京都から1時間程度でアクセスできる便利な立地が、かえって日帰り観光を促進させているんです。

助手: なるほど。 観光客は大阪や京都に宿泊して、奈良には日帰りで立ち寄るという感じなんですね。

語り手: その通りです。 実際、大阪府の年間宿泊者数は約3,195万人泊、京都府は約1,999万人泊もあるんです。 奈良県との差は歴然としています。

助手: でも観光客の方々は奈良のどこを訪れているんですか?

語り手: 実に85%の観光客が奈良公園周辺に集中しているんです。 つまり、奈良県全体というより、奈良公園だけの観光になってしまっているんですよ。

助手: それじゃあ、他の観光スポットまで足を延ばしてもらえないですね。

語り手: そうなんです。 さらに宿泊する人が少ないから宿泊施設も少なく、 宿泊施設が少ないからますます泊まる人が減るという悪循環に陥っているんです。

助手: これは深刻な問題ですね。 どうすれば改善できるんでしょうか?

語り手: 奈良県には滞在型の観光地になるためのいくつかの課題があります。 まず、観光客が長く滞在したくなる魅力的なコンテンツの開発が必要です。

助手: 具体的にはどんなことができるんですかね?

語り手: 例えば、奈良公園以外の観光スポットの充実や、 夜の観光プログラムの開発、地域の食文化を活かした飲食店の展開などが考えられます。

助手: 確かに、夜も楽しめる観光コンテンツがあれば、自然と宿泊する人も増えそうですね。

語り手: そうなんです。 奈良には歴史的な建造物や文化財が豊富にあります。 これらを活かした夜間ライトアップや伝統芸能の夜間公演なども効果的かもしれません。

助手: 奈良の持つポテンシャルはまだまだ眠っているということですね。

語り手: そういうことです。 この状況を改善できれば、奈良はもっと観光収入を増やせる可能性があるんです。

助手: 奈良の観光革命、とても興味深いお話でしたね。

語り手: さて、あなたは奈良県の観光をより良くするために、どんなアイデアを思いつきましたか? ぜひコメント欄で教えてください。