スターウォーズのビジネスモデル

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映画よりも関連グッズ売り上げがすごい

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マクドナルドは不動産業と同じくらい有名な話が、スターウォーズ。 ジョージルーカスが最初にスターウォーズを制作したとき、今までとは違った契約にすることで、みんな大もうけできた♪という話です。

あなたが「どんな映画を作れば、スターウォーズシリーズよりも儲かるか?」と質問されたら、何を考えるでしょうか?  大儲けするには、映画の内容が重要ではないようです。

まず、どのくらい大儲けか? こちらの【『スター・ウォーズ』の全興行収入&グッズ売り上げで、宇宙旅行に何回行ける?】←※読んだら「いいね!」 によると、スターウォーズ6作品の全世界興行収入の合計は43億1404万ドル。 1ドル=124円計算で、5349億4096万円!

で、スターウォーズの関連グッズは、約272億ドル。日本円だと、3兆3728億円! なんと、映画の興行収入の5~6倍も売れています。まぁ2015年になっても続いているんですから、相当な利益です。

映画の興行収入より、グッズの収入の方が多い。これは、ビジネスモデルによるものです。 【今までとは違った契約】というのがポイントなのです。 この契約から映画界のみならず、エンタメ業界の利益構造も大きく変化していくことになり、現在に至ります。

つまり、ジョージルーカスはいい作品を作るだけで終わらず、みんなをハッピーにすることができたんですね。 そしてしっかりと、利益を得る。

映画を作って映画以外で稼ぐ

で、【今までとは違った契約】というのは、映画の興行収入を放棄しました。  前提として、当時の映画界は興行収入を映画配給会社と制作者が分けていたんですね。 興行収入の○%ずつ、なんて契約でしょう。

ところがジョージルーカスは、この収入源である、興行収入は全部、20世紀FOXのものとしたんですね。 これだけだとただのお人好しですが、その代わりにグッズの収入、つまり版権料をもらう契約にしたんです。

当時は関連グッズの売り上げなどほとんどないので、20世紀FOXとしては、どーでもいい(たぶん)、そして単純にスターウォーズは儲かる映画(興行収入100%)になりました。

その結果、20世紀FOXは儲かる作品を優先的に放映することになり、全米でスターウォーズが放映され、その後は関連グッズによって、世界観を日常でも提供することになります。

すると続編でも関心を寄せる人も多くなりヒットする。 するとまた関連グッズが売れる・・・ という循環を作り出したわけです。

利益の出し方までがビジネスモデル

ジョージルーカスの本心はわかりませんが、当時はペーペーの監督。 どれだけおもしろい!自信作!と言ったところで、ただの根拠のない自信です。

交渉相手の映画配給会社の立場で考えたら、実績のない1作品に過ぎません。 まぁ普通に放映はあったでしょうが、それで終わったでしょう。

従来のビジネスモデルでは、映画作り興行収入を分け合う  しかしスターウォーズでは、映画の世界観を日常にも持ち込むために関連グッズを販売しることになりました。

その結果、ファンはより深く映画を楽しめ、映画配給会社は高額な興行収入を得る。  そして最初に「興行収入はいらない」と選択したジョージルーカスが、もっとも大きな利益を得たわけです。

これがビジネスモデルの強さなんですね。 「いい物」で終わらせずに、より広く高い視点で「人」と「金」の流れを俯瞰すればするほど、より高度なビジネスモデルができあがるんですね。

逆に考えれば、どんな映画を作れば、スターウォーズシリーズよりも儲かるか?   この答えが、映画の内容でない。 これがわかれば、自分のビジネスにも応用できるでしょう。

まとめ

  • スターウォーズは映画よりも関連グッズの儲けがすごい
  • 儲けの理由は、ビジネスモデルが違うから

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