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銀魂&鬼滅の刃でわかる「モノコト」ではなくやっぱ「ヒト」

アキバ系ビジネス

映画「銀魂」の特典が「鬼滅の刃」

映画『銀魂』の入場者プレゼントがなんと、空知英秋(作者)が書き下ろした『鬼滅の刃』の<炭治郎&柱イラストカード>に決定! ラスト映画になるのに特典が、他者の人気作「鬼滅の刃」に便乗という、普通ではあり得ない話です。  
映画『銀魂』特典が『鬼滅の刃』のカード「便乗商法」と話題 ブレない姿勢に感心の声も
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モノコトではなくヒト

私は詳しい分けじゃ無いのですが、時事ネタやパロディをあつかう「銀魂」が、最後まで流行をネタにしたということでファンの方も大喜びだとか。 でもこれビジネスではとても考えさせられますよね。   よく「モノ」じゃなく「コト」だ!なんていいますが、ほかの作品ならできるか?となると、法的にはできても賞賛にまではならないでしょう。 「鬼滅の刃」のキャラを書き下ろすという「コト」だけではただのパクり。   そういう「銀魂」という作品を作ってきた「ヒト」だから、このパロディが生きる。 そういう作品を支持してきたファンという「ヒト」だから、納得であり賞賛できる。 しかも極めつけは、作者同士の関係。
『鬼滅の刃』作者・吾峠呼世晴氏は巻末にて「空知先生お疲れ様でした。ジャンプに漫画を送るきっかけは銀魂でした。感謝」とコメント(『週刊少年ジャンプ』本誌(2018年))
なんと「鬼滅の刃」の作者がジャンプに作品を送るきっかけは、この「銀魂」だったとは!   マンガデビューのきっかけになった「銀魂」の最後の映画の特典に、自分のヒット作のキャラクターが選ばれる。それによって「銀魂」の入場者数も増えるでしょう。 この「ヒト」の関係性があることで、パロディがパロディではなくなって恩返しのような循環まで生み出すことになるわけですね。   「モノ」や「コト」の水準では意味不明な事例になっていまいますが、これころが「ヒト」マーケティングと言える事例。 大切なのは目に見えるモノコトではなく、決して見ることのできないヒトの本質ということですね。

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