ネット時代に選ばれる店舗の条件は、選びやすさ。
ネット時代の店舗の役割
お店では体験して、ネットでは安さや効率のために利用する。
だから店舗は店舗でしかできない体験に力をいれるべき。
私もなんとなくこう思っていたのですが、実はちょっと違うようです。
「楽しさ」で勢いを増すEC、「選びやすさ」で支持されるリアル店舗【博報堂買物研究所調べ】 https://markezine.jp/article/detail/32146
ネットの役割
ECは買い物の効率化が重視されると思いきや、「利用・購入する際にワクワクできる仕掛けがある」「この売り場の情報に発見や驚きを感じる」「いる(見る)だけで楽しい」「ここで商品(サービス)を選ぶことが好き・楽しい」というチャネルでの楽しさ、驚き、発見のある体験が評価されていた。
ただ、動画・音楽の定額制配信サービスなどが含まれるとのことなので、単純な売買だけということではなさそう。
このネットサービスをいれたらそうだろう!とも思えますが、それも含めて購買行動の変化と感がるべきなのかも?
まぁ考えてみりゃぁ、ネットの方が情報が早い。
てことは新しいことや、最新のことは絶対にネットの方が強い。
ちなみに新しいこと=新規性(しんきせい)は、脳が反応しやすく楽しいと思いやすい特徴があります。
この絶対的な優位性をひっくり返すほど、店舗にパワーがあるかどうかは微妙ですね。
店舗の役割
じゃぁお店ってどんな感じで利用されてるの?
「選べる」チャネルには食品スーパーやドラッグストアなどが含まれる。「直感的に選びやすい」「深く検討せず、前向きにこれでいいと納得している商品(サービス)がある」「ここで商品(サービス)を選ぶのは、大した手間ではない」など、情報過剰時代にリアルなチャネルに行けば、欲しいモノを直感的に選べる点が評価されているようだ。
メイドカフェいわれてみるとそうかも。
例えば急にOA製品、例えばプリンタやスマホ本体なんかが必要になった場合、ネットだけじゃ不安。
とりあえずアキバのヨドバシにでも行って、ざっくりとどんなのがあるの?と情報収集をしてみます。そして比較表なんかを見て、人気ランキングなんかも参考にします。
そして絞れてきたら、店員さんに質問してみたり。その場でネットのレビューを確認してみたり。ヨドバシなんかも店頭チェックだけはOKにしているので、そういうお客さんも多いんでしょうね。
メイドカフェ
動画サイトなんかは完全な別カテゴリー。でもアキバのメイドカフェでは、こんなしくみがあります。来店して注文すると、ポイントがたまる。
このポイントを使って、推しであるお気に入りのメイドさんのすごろくをすすめるゲームです。
こうなると、カフェや食事をここですることになっちゃうわけです。
だってお気に入りの女の子が喜んでくれるから。
もうこうなっちゃったら、料理のおいしさや厳選素材すら相手になりません。
だって相手は推しの笑顔だもん。
プロの料理人くらいががんばったところで、しょせんは「おいしい」の最上級どまり。
ネットをこういう使い方をしたら、そりゃ強いわけです。
これを店舗だけでがんばっても無理がある。
そうなったら、完全なキャバクラみたいなもんだし。
まとめ
確かに店舗で面白い体験なんて期待してないわ。
もっとも、アンケートだしサービスの範囲も広いのであくまで参考ってことだけど。
ヴィレッジヴァンガードみたいに、店でいろいろ見るのが面白い!ってのは確かにある。逆に、ヴィレヴァンくらいじゃなければ、どんどん店舗の必要性がなくなるのかも。
売り手の視点と買い手の視点。
客観的に判断するセンスも求められそうですね。
コメント