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Googleに知り合いがいるという逆SEO業者

逆SEO業者 ネットのリスク対策

逆SEO業者

知り合いの会社の話。 社名で存在するネガティブなページを削除させるという営業。 まぁよくあるSEO系の業者からの営業です。

 

実は一通りの対策はやっており、ちょっと普通のSEO業者ではどうにもならないレベルというのは、現場の担当者としてはわかっているんですね。

 

なので思わぬ一手や、超強力なSEO施策でも行うのでなければ、正直厳しいだろうと。 むしろあっちこっちに依頼すると内部情報を漏らすことになるので、ほとんどリスクでしかないんですよね。

 

なのでいつもはこう言っているんです。お金は出せるけど、そこまで言うなら、「実際に1サイトくらい突っ込んでみてよ?」 と言っているんですね。 SEOの場合は能書きいらないじゃないですか? 営業マンの営業トークよりも、検索結果の方が信用できるわけですし。

 

SEOなんてぶっちゃけ結果の世界です。営業マンの営業トークやプレゼン資料なんて意味ないですやん? だから結果出してから意見言ってよと、お願いしているんです。

 

なので、いつものように適当に断っておいて良いですよ、と言ったんです。 が、ただ、今回の業者は違ったんです。 それは業者のクォリティがとんでもなく高い!!!

 

という訳ではありません・・・

 

社員の知り合い。 という触れ込みで社員がプッシュしてくるので、むげにはできない、という事情があったんですね。WEBの知識があればわかるだろ・・・なんですが。

 

その社員自体のWEBスキルは皆無なので、プッシュしたところで・・・ というのが本音なのですが、何を勘違いしているのか本人はできると主張するんです。 結果を出してから主張して欲しいのですが・・・

 

結局は、まぁSEOの場合は絶対はないので、そこまで言うなら(というか、これで結果がでれば今後は静かになるだろう・・・)ということで依頼することにしたんです。

 

しかもこの業者の営業トークがすごい。 Googleに知り合いがいるというもの。 ヲイヲイヲイ・・・

 

確かにそれが嘘だという立証責任はこっちにあるからといって、大きくでたね! むしろその度胸はアッパレだと思いました。 まぁ銃社会なら引き金を引いてもいい台詞だと思いますが。

 

しかも、試しに順位を操作してイケることがわかりました。 って、どっかから電波で操作されているのでしょうか・・・ それともお薬が切れているのでしょうか・・・。

 

いやまぁぶっちゃけ、金銭面では問題がなかったので、そこまで言うなら・・・ と言う形で依頼することにしたんですね。 そこまで言うなら逆におもしろいなと。もし本当ならすごいですしね!

 

 

ちょっと話がそれるのですが、この話の途中に別件があって、ある弁護士事務所に行ったんです。 するとそこの先生が、「このクライアント、あなたが担当してますよね?うちが担当していると営業に来たのですが、知っていますか?」と、書類を見せてもらたったんです。

 

え??? これ、あの検討中の業者じゃん!!!

 

つまり、営業に訪問に行ったことがあるだけで、SEOの実績として他の会社へ営業へ行ってるんですよ!(驚)

 

はぁ? という感じなのですが、ネットは言った者がちなので、すごい業者だな・・・ と思った次第です。 確かに勝手にあの上場企業のSEOは当社が担当してるんですよ!なんてのは、使えそうですね。※社会通念上、完全にアウトですけど・・・

 

 

そして本契約に至ります。えぇ、もちろん私の立場では、どう考えてもナシだろう・・・ と思うのですが、その知り合いの社員など前向きな方(WEBスキル0)が多いのでしかたないのです。

 

STAP細胞を否定するのが難しいように、イカれたSEO業者でもダメだということを証明するのは難しいですよね? それと同じです。 まぁ結果を見るのが一番早いですし、もし本当なら頭を下げてでも感謝するところですので。

 

で、ここで驚いたのが料金です。 SEOなんてのは天下のGoogleがコストをかけて作り上げ、常に進化している世界的なプログラムです。 そのために世の人たちSEOに関わる人、アフィリエイターなどが研究してコストをかけている分野です。

 

でもその順位操作にかかる金額は、新卒程度の月給で良いと! 安っ! そんなに安いのならば、ワタミやすき家に、ブラック企業とかのネガティブサイト消しまっせ!と取り次ぎサービスを始めようと思ってたので、ある意味わくわくしていました。

 

そして数ヶ月後に結果です・・・

 

 

結果です・・・

 

 

知りたいですか? あなたの予想通りですけど。

 

順位変動、一切無し。 業務報告、2回目以降、一切無し。 半年後、契約終了。 返金や賠償もナシ。 理由も経過もナシ。ナシナシナシ。

 

 

求人の「エ○ジャ○ンでセミナーをした」なんてことも契約前はアピールしていましたが、大丈夫でしょうか、エンジャパン。と心配したくなるほど、低水準の結果でした。

 

引き寄席の法則というのでしょうか。やはり窓口になる社員のレベルに比例して、関わりのあるWEB業者の水準も低い・・・

 

ただ途中で、ピンと来たのでWEBチームには、PPCがらみのデータを一切カットするように通達しました。 というのも、その知り合いの社員にもコンバージョンに関するデータを共有していたのです。

 

PPCのコンバージョンデータは企業にとっては死活問題。 万が一、そのデータの漏洩も考えられたからです。 つまりWEBの知識が無い社員がまんまと、Googleに知り合いが居て検索順位を操作できる業者に使われているという可能性もあったからです。

 

事前に考えられるリスクはすべてカットしたので、金銭的なデメリットしかありませんでした。 まぁネタになったのは不幸中の幸いですが、中小企業の場合は死活問題になる恐れもあります。

 

たとえば、SEOに必要だからと、社内のWEB施策を丸裸にして、PPCのデータを他社に売るようなことも可能です。 同業者の場合は、テストのコストが不要になるので、リスティングのコンバージョンデータは、現金と同じくらいの価値があったりします。

 

ほかにも、顧客情報を取得することも可能でしょう。 特に社内のWEB環境が脆弱である場合、今回のような業者でも簡単に騙されてしまいます。

 

SEO系の営業には特に気をつけてください。 儲かる投資話と同じで、儲かるならば自分でやるのがSEOです。 特にSEOの営業は人を騙すのが仕事といってもいいくらいですので、十分にお気をつけください。

 

 

 

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