東洋経済に継続課金(サブスクリプション)の成功例。
【メニコン復活、コンタクトレンズ売れる理由】
業績悪化の原因
駅前で毎日のようにでくわす、コンタクトレンズのビラ配り。
安売りのイメージがあったのですが、実はビジネスモデルの変更で過去最高の業績だとか。
コンタクト業界としては、ジョンソン・エンド・ジョンソンがトップ。
日系だとメニコンがトップで有名ですね。
このメニコン、20年前は安売り攻勢で業績が急落。
が、安売りのコンタクト店の攻勢や「使い捨てレンズ」の登場が転機に。
「良いものを長く使う」という方針だったものの、ダメだった。
人の消費行動の変化にはかなわず、経営方針の転換が必要になったそうです。
メンテして使ってね♪ でプッシュしたかったんだけど、使い捨ての時代になった。
使い捨ての取り扱いがなかったメニコンは、業績が急落したと。
継続課金(サブスクリプション)
そんな状況だったのに、今では過去最高の業績になった理由。
それは、ビジネスモデルを継続課金に変えたから。
今までは必要になったら、コンタクトレンズを購入するもの。
でもメニコンは、2001年~「メルスプラン」という定額の会員制プランを開始。
これが3か月ごと、月額2600円。
これって都度購入よりも高額なんですって。
つまりこのサービス、なにげに恩恵がすごい。
- 毎月の安定収入
- 売上&利益のアップ
- 定期を望む会員の増加
と、理想的な展開になってしまったんだそうな。
気持ち
こういう話を聞くと、継続課金は最高かよ!
と思うのですが、かんたんではありません。
しくみ自体は構築できても、そもそもビジネスとの相性もありますしね。
それよりもお客さんの気持ちがわかるかどうか。
メニコンの場合、成功の妖雲の1つが【親の気持ち】。
通常2週間で交換のコンタクト。
でも急に使えなくなるわけじゃないので、3週間、4週間も使えてしまいます。
良くはないだろうけど、なんとなく。わかりますね。
ちゃんと2週間で交換した方が、衛生的にも健康面でもよいのはわかる。
でも目に見える何かがないので、伸ばし伸ばしになる。
ところが定額制にすると、2週間ごとにお店に届きます。
つまり、なんとなく伸ばすことなく交換するわけです。
これが、子どもにコンタクトをつけさせる親にヒットしたようなんですね。
そりゃよくわからければ、安全を優先するでしょう。
そういう【気持ち】とマッチしたのが大きかったと。
ただたんに継続課金にすると経営が安定するから。
えっと、お客さんのメリットも考えなくちゃ・・・
というトボけたビジネスモデルではないんですね。
まとめ
メニコンが儲かってるのは、定額制がヒットしたから。
コンタクトの場合は定期的に使うもの。
定額課金にするのも自然なことかもしれません。
マネをするなら、お客さんが定期的に購入や利用しているサービスを探す。
それ自体を継続課金にできないか?
そう考えると、思わぬヒントが見つかるかもしれません。
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