オックスフォード大学の准教授による論文発表
オックスフォード大学のオズボーン准教授(人工知能)が発表した『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文話題に。 参考オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった
「案内係」、「電話オペレーター」、「レジ係」、「データ入力作業員」、「簿記、快慶の事務員」、「審判」、「保険の審査員」、「チケットのもぎり」、「集金人」、などなどなんと、702もの仕事がなくなるという結果に。
消える仕事の特徴
ズバリ、単純作業。 論文では【米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い】とあるように、2人に1人の職がなくなるとのこと。ちなみに上記の職業は90%以上の確率で消えるそうです。
レジ係は自動レジでわかりやすいですし、データ入力もOCRやデータそのもののやりとりで完全に不要になるのはわかりやすいですね。 経理や会計なんかも会計ソフトなどの普及によって、すでに減少していますしね。
また、センサー技術の発達によって、【知識労働者】と言われる審判や審査係のような判断を必要とする職業も対象になっているのが驚きです。ビッグデータのおかげで、判断すべき条件が明らかになるからですって。
宅急便の再配達も昔は人が電話に出ていましたが、今では自動応答のプッシュ式で完了してしまいます。 このように人が対応するものと思われていたことですら、どんどんコンピューターに代わっていくでしょう。
絶対に消えない仕事
確実に消える仕事とは反対に、必要とされる職業もあります。それが【芸術などのクリエイティブな作業】だそうな。
ロボットやコンピューターは芸術などのクリエイティブな作業には向いていません。となれば、人間は機械にできる仕事は機械に任せて、より高次元でクリエイティブなことに集中できるようになるわけです。
芸術・・・ なんて尻込みしてしまいそうですが、きれいな絵を描くなどに限定されず、実は日常的でもあります。 というのも、そもそもは【価値】があるかないかだからです。
ロボットに置き換わる仕事でも、価値がなければお金になりません。 つまり価値ありきで、その中で自動化できるのが消える仕事。 価値がありつつ自動化が難しい(創造性が必要)のが、将来も稼げる仕事なのです。
例えばメイドカフェのメイドさん。 リピーターだけじゃなく、おもしろがって行く人がいますよね。 【リピートする何か】、【おもしろそうと思われる何か】これが価値です。 そして初めてのお客さんに「お帰りなさいご主人様!」とはビッグデーターではなかなか出てこないでしょう。
またこの場合は、メイドさん自体も価値があります。 セリフやオペレーションが自動化されたら、メイドカフェそのものの価値がなくなるわけです。 もしこれがロボットに置き換わったら、他店との差別化にもなりません。
つまりこのように「モノ」や「コト」ではなく、「ヒト」で考えると、生き残る職業というのも見えてきますね。
ただメイドさんの場合は、職業は残っても10年も働く人はまずいないでしょう。 これで分かるのが、時間とともに価値が下がるものをウリにするのは、職業は残っても自分は残れないということですけどね。
つまり、時間とともに下がらない価値。むしろ時間が経つほど上がる価値を提供できれば、最後まで残れるかもしれません。
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