ネット対応が遅れたニッセンがECへ転換
ニッセンといえば本屋などに無料カタログってイメージですけど、今やアマゾンや楽天、ZOZOTOWNなどのネットショップにお客がどんどん移動してしまっているんですって。
2016年1~9月期には前年同期から売上高で25%減、営業赤字74億円の深刻な経営危機に。でもセブン&アイ・ホールディングスが子会社会して復活を目指しているんですって。
ネット化で成功と失敗を分けるのは予算配分♪
ニッセンのECサイトがねぇ。へー。 という世間話はどうでもよくて、このニュースでのポイントは、予算配分の話が隠れているんですね。 まずは大きいサイズに特化した新しいECサイト「Alinoma(アリノマ)」を開設。
まぁECサイトも今どきは普通ですね。 でも、2018年2月期のカタログ発行数が約3000万冊! って多いのか少ないのかわかりませんが、2014年12月期の約2億1000万冊だったので、なんと【8割減!】
私たちの生活でたとえるなら、スマホの料金が2万円だったのが、月額3千円になるようなものです。 ネット化した分、無駄な広告費を削減したわけですね。
ネットで失敗するところは、なんとなくコスト増し
ネットの予算をただ増やすのではなく、紙媒体で行っていた集客をネットにh転換したわけですね。 だからカタログの発行部数を減らしたわけですね。
ニッセンだってハッキリと見えているわけではないようで、こんなコメントがあります。「売り上げやユーザー数の目標値は、現時点では未定」と、目標は未定。 でも、ネットに誘導すると!と目的は明確です。
浪花勝史広報企画室長は「今後もさまざまなECサイトを立ち上げていく可能性がある。カタログの提供は継続するが、ECサイトに誘導するためのツールとして活用する」
つまり、あくまで集客のためにコストが高く、効果が下がった紙媒体を減らす。 そのコストを効果を見込めるネットに回すわけです。 当たり前のようですが、とても洗練されています。
一方ネットで失敗する典型的なパターンの1つが、営業マンに言われるままサービスを追加してしまう。 そして月額〇万円もコストがかかる。 効果は? わかりません。 というパターン。
本来なら、ネットだろうがなんだろうが、目的のための手段にすぎません。 なので、変換するだけです。 ポスティングで集客していて効果が落ちた。 だったらそのポスティングにかかっていた費用を、ネットにまわすだけ。
れも、ネットの方が効果的だから「増し」ではなく「変更」するわけです。 郵便のDMをメールにしたらコストが下がります。 が、郵便+メールを送ったらそりゃコストがかかるだけなのは当たり前でしょう。 格安スマホにしても、増やしただけならコストアップなだけ。 ※郵便の方がコスパがいいパターンもある
まとめ
うまくいくところは、ネットに何をやらせるのか?が明確なんですね。 だから、手段ごとの効果とコストを見極めて、よい方を選択するだけ。
逆にうまくいかないところは、ネットに何をやらせるかをわかっていません。 だから営業マンに言われるままに契約させられます。 知り合ったWEB業者の分、ただただ費用が増えていきます。
お金だけならまだしも、本やネットで聞きかじった知識で1日1時間もかけて社長ブログを書いていたりします。 時給換算にしたらいくらでしょうか・・・ そしてその効果は・・・? このように無駄な作業に貴重なコストを使っている場合もあります。
あぁこわいこわい。
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