もう全国民がネット対応できなきゃダメだわ。
そう思えるおもしろい事例が今回の選挙のおはなし。
もちろんビジネスなら政治より制限がないのですから、やってるところはやっているということですね。
選挙と言えば、国民全体にかかわる行事。
そのため、テクノロジーなどの導入も最末端(最先端の逆ね)。
なのにもうここまで来ている。
それもネットをきちんとツールとして見えてる人たちもいる。
そんな「差」を思い知ることになったのが、今回の選挙です。
東京都北区の選挙
区議・区長選挙の結果(平成31年4月21日執行)
- 花川 よそうた 65,807(無所属)
- おときた 駿 54,072 (あたらしい党)
- 川和田 ひろし 22,213 (無所属)
世間的な話題と言えば、年齢の差くらいでしょうか。
ただこの結果はオドロキです。
おときたさんて、こんなに票入るの!?というのが正直な感想です。 というのも、おときたさんは若いしネットの知識もある。 とはいえ不祥事もない花川さんが余裕?なんて思ってたんですね。
だって北区は高齢区。高齢でも区長はそれほどマイナスイメージは無い。 高齢者の気持ちがわかる的なアピールできますからね。
ところがこの差。 もうおときたさんの勝ちでよくね? なんて私は思ってしまうんですね。
でも考えてみれば、それだけ世の中は大きく変わってるってことでしょうね。
あたらしい党
おときたさんは、「あたらしい党」の代表。 つまり基盤もなく、都民ファーストで小池さんと決別とか印象は良くない。なにがやりたいの?的な意見は地元でも聞きます。
でもこの結果をみるかぎり、すごく賢く基盤作りができたことを証明しています。
選挙活動。
ちなみに私の自宅に届いたのはこれら。
あ、私は北区民なので地元です。
区長選と区議選がありました。
おときたさんは、今回なんと区長選。
区長選に限って言えば、現区長の花川さんできまりでしょう。
おときたさんて、どのくらい支持者いるんだろう。
なんて思ってたら、前回次点だった川和田さんにもダブルスコア。
でもチラシを見るだけでも差は歴然。
政策うんぬんの前に、おときたさんの方は【見やすいん】です。
ブロガー議員というだけあって、カラーを文字装飾。そもそものテーマ選定、興味を引く見出しなどはまとめサイトを思わせます。
そもそも伝える内容以前に、伝え方がうまいんです。
写真も感じがいいですしね。
ところがブログやSNSで頻繁に情報発信をし、関係性を地味に築いているんです。
意見交換会
たとえば、「意見交換会」。
他の候補者は、いわば自己アピール。
私はこういう考えのこういう人です。
こういう実績があって、こういうことができます。
だから票を入れてください。
でも、おときたさんのチラシは違う。
他の候補者の情報はあるのですが、オファーがある。
○月○日に「意見交換会」をやると。
いわば、私はこうだ。
だけじゃなく、あなたの話を聞かせてくれ。と言っているわけです。
行ってないから内容はわからないですが、顔をあわせて話をしたらそりゃ関係性が作れますよね。
つまり、他の候補者が「ネットなんかより顔をあわせるのが大切」
なんていってるうちに、ネットを使って有権者と顔を合わせてるわけです。
ちなみに私、どの候補者とも話したこともないですし、目の前で見たこともありません。交差点からとか歩道橋の上からとかはみた。
オンラインサロン
さらに「あたらしい党」にはオンラインサロンがあります。
ホリエモンなんかもやってますよね。
ネット上のコミュニティです。
このページのつくり自体がLPだし。
ネットにくわしい人なら感心しちゃうほど、ランディングページ。
「党員として参加すると」 ですよ?
マーケティングもライティングも分かってる。
そんなブレーンがついているのでしょう。
有権者と関係性をつくるために、コミュニティを作っているんです。
これはちょっとオドロキというか勉強になりました。
でも、区長選は負けたんだよね?
なんて思うかもしれませんが、予想以上に感触が良かったのでは?
さすがに花川さんは次はでないでしょうから、ダントツの勝利の気がします。
不祥事とかなければ・・・
東京都北区議員
あ、そうそう。
北区の議員の1位当選は、「あたらしい党」の、「こまざき 美紀」さんです。
区長選では敗れたものの、トップ当選させるんですから結果を出しています。
あえてリンクは張っていないので(新しい党をひいきしているわけじゃ無いよ、という意味で)、興味があれば検索してみてください。
とても優秀な人たちです。
まとめ
もう政治までネットの時代。
ネットに使われるのではなく、ネットを使える人たちは結果も出す。
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