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「悪いモノ」が売れなくなる実例

トランス脂肪酸 マーケティング

「モノ」「コト」話をしていると、前提としてすでに「良いモノ」だから「コト」が大事ってニュアンスなわけですね。

ん~、でもほとんどの場合、善し悪しをわかってないことも多いなぁと感じることが多いので、今回は逆のお話をしましょう。

 

「コト」?というか「モノ」ではなく価値で普及したものもあります。 でも「モノ」が悪いと衰退していくよ、って話をします。

 

その1つはマーガリン。 バター不足から開発されたのが、マーガリン。

バターが動物性なのに対して、マーガリンは植物性。 そのため安く健康的ということで普及するにいたりました。

 

特にコレステロールに関して言えば、植物性のマーガリンの方が健康効果は高いわけです。

つまり、バターよりも安く健康的というのが、マーガリンの開発当時の価値でした。

 

つまり、 バター → 高く健康に悪い マーガリン → 安く健康に良い という普及をしていったわけです。

ところがこのマーガリン。 いまではちょっと健康に関心がある人ならば、危険な食べ物だというのは常識です。

 

理由は、トランス脂肪酸。

マーガリンの原料名に「食用精製加工油脂」とあるはずです。 この「食用精製加工油脂」は、マーガリンの原料であるゴマ油やオリーブ油に水素を添加してを固めるために使います。

 

この製造工程で発生するのが、トランス脂肪酸。

トランス脂肪酸の害についてはどんどん明らかになっており、wiki先生の話がまとまっています。

 

WHO/FAOの2003年のレポートで、トランス脂肪酸は心臓疾患のリスク増加との強い関連が報告され、また摂取量は全カロリーの1%未満にするよう勧告されている。

 

まぁここでは今さらトランス脂肪酸についての話ではないので、興味があれば確認してみてくださいな。

で、これがなんなのか?というと、「良いコト」という売り方で普及したけど、「悪いモノ」なので衰退していくという例です。

 

たとえばこのトランス脂肪酸。 各国では規制や排除が始まっているんですね。 知らないあいだにwik先生にいっぱいのっております。

 

トランス脂肪酸量の表示を2006年1月1日から義務づけた。
ニューヨーク市は2006年12月、同市内の飲食店におけるトランス脂肪酸の使用規制を決定した。

2008年7月25日、カリフォルニア州において州レベルで初めて使用禁止を決定

2007年現在、米国のKFCやスターバックスなどの大手チェーンでも、トランス脂肪酸の含量の少ない油脂への切替を始めている

オーストリアは2009年9月、国内流通に関し、人工的なトランス脂肪酸が100gあたり2g以上の油脂の国内流通を禁止する規制を施行した。

 

つまり、いくら「コト」だろうが「モノ」が悪ければ、賢い人間によって衰退に追い込まれるわけです。

 

日本じゃピンと来ませんが、 それは商業的に優先しているんでしょうね。

2011年に消費者庁は商品に含有量を表示するガイドラインを発表した(表示義務はない)、

まぁこれからトランス脂肪酸が普及する可能性はないでしょう。

さてこの「悪いモノ」。 どんな「コト」だったら売れるんでしょうか???

 

いやいやいやいや、それ以前に売っていい物なのか?って話ですね。 規制がない、罰則がない、消費者は気がついてない。 だから商売として問題がないってわけじゃぁない。

 

ちなみにトランス脂肪酸は、マーガリンだけじゃなくてショートニングって書いてあります。

なので菓子パンなんかは、ほとんど含まれているので書いてあるので確認してみるといいですよ。

 

「良いモノ」だけでは売れる時代じゃない。 なんつって、おめーの扱ってるの確実に「悪いモノ」じゃねーか。 ってのは良くある話です。

でも、小売店なら大企業のマーケティングに逆らえるわけもなく、横流ししている商品の品質なんて興味ないところがほとんどです。

 

ここまでくると先日の、スーパーまるおか のすごさがわかるでしょう。ここが「良いモノじゃ売れない」というならそうかも・・・

 

まぁといっても、あくまでそれぞれの価値観ですけどね。

 

あ、売れなくなる客観的な統計データ出せよ。って言われたらごめんなさい、ありません。

でも禁止になるものがもっと売れるわきゃないってことで。

きゃは♪

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