AERAの記事で、フリマアプリ「メルカリ」の記事がでているんですね。
メルカリ
すでにメルカリの経済効果は、1兆2千億円を突破。
すでに「お花見」の経済効果を超えています。
それだけ個人間売買がさらに加速しているんですね。
でもヤフオクとかで今までもあったのに?
と思うのですが、「フリマ感覚」がさらに市場を大きくしているんですね。
以前記事にしたように、使いかけの化粧品でも売る。
このようにヤフオク世代だと???な売買が行われているんです。
使いかけの理由は、合わなかった化粧品を売るから。
なんというかそのくらい生活に密着してしまっているわけです。
出品前の準備
経済効果の中に含まれているのが、リユースのためのメンテ。
たとえば古い時計などは、電池切れしてたりします。
これを売る場合、電池を替えてから出品するんですね。
もちろんそのままでも出せますが、売りやすさを考えればそりゃ動いた方がいいですからね。
どうように衣類などもクリーニング需要が増加していると。
このように考えていくと、年中お花見をやるような需要が発生しているわけです。
つまりメンテ、備品の交換、修理などのサービスはお客さんが増えるということです。
もっとも、こういうことを知らなければ何もできないですけどね。
買う前メルカリ
ある商品が欲しくなった。たとえば3万円の背が伸びる身長伸ばし着。
今までは悩んで買うか買わないか決めるわけですね。
でも今は「買う前メルカリ」で、買う前にメルカリをチェックするわけです。
たとえば2万5千円で取引が成立していた場合、保険になるとかんがえるわけです。
身長が伸びなくても、売れば5千円の利用料だ。と考えるわけですね。
これってすごい消費の感性に変化があったと言えますよね。
今までは商品価格で、価値を判断していた。
でもこれからは、売るときの価格も含めて情報収集するようになったんですね。
これ、よい商品や売れる商品の場合、売れやすくなりますよね。
次も売れるんですから、商品価格が高くても売値も高いと。
でも逆に粗悪品だった場合、売りにくくなるかもしれません。
ネットの評判もあるでしょうが、取引が成立しない。
そうなると次に売れないから、最初に買うのをためらうわけです。
この次に売る場合の価値を、「リセールバリュー」というんですって。
すごく新しい発想みたいですが、そんなことありませんよね。
車だったらある意味常識でしょう。
数年後の市場価値を踏まえて、新車を買い換えるのと同じですね。
これによって、新品が売れにくくなるという心配もあります。
でも車で考えればわかるように、中古車市場があっても新車を買う人はかいます。
もちろんメルカリが新しいので、一時的には新品の売れ行きは減るかもしれません。
でも、ある程度のバランスのところで落ち着くでしょうね。
感性
ここまでのイメージだと、効率よく合理的なイメージをもつかもしれません。
物の売買だけ、人間的なつながりが弱いなど。
ところがこのアエラには、非常におもしろい事例も載っています。
1つはゴミみたいなもの。
もらったノベルティーを出品して、すぐうれた。
もちろん少額ですが、どうでもいい。
「ゴミにするよりはね・・・」
最初はブランド品だったけど、次第に日用品も売るように。
そしてエルメスのバッグを出品するときの話。
質屋は安いからメルカリの方がいいのは当然。
でも思い入れがあるバッグなので、大切にしてくれる人に譲りたいと。
メルカリにはメッセージ機能があります。
やりとりをして大切にするかどうかを判断するそうです。
これ、普通の小売店なんかじゃ体験できない、非常に感性レベルが高い話です。
お金と交換するだけという、商取引の概念を超えてますから。
お客なら誰でもいいわけでなく、ふさわしい人を選んで売る。
ある意味ビジネスの水準が高すぎて怖い話ですけどね。
ビジネスモデルで対応
これ、ビジネスモデルで対応できるかどうかは、すごく大きな意味になると思いますよ。
たとえば、「売りきり」か、「継続課金」かです。
化粧品は売り切りです。中古の売買が増えると、新品の売買は減るでしょう。
当然、売り手、メーカーとしてはマイナスでしょう。
でも継続課金の場合。たとえばスマホ。
新品で本体が売れなくても、月額使用料の方が大切ですね。
だからあまり関係ありません。
むしろ新機種を買うタイミングが早くなったり、2台持ちになれば収入は増えます。
このようにメルカリが常識になったときには、ビジネスモデルが問題になりそうですね。
まとめ
個人間売買が常識に
売れる物、売れない物の差が大きくなる
プラスになるかマイナスになるかは、ビジネスモデルによる
なんて思いますが、どうでしょう?
コメント