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日本一の宝くじ売場がやっている、圧倒的な差別化の方法

お手本の事例

西銀座チャンスセンター

西銀座チャンスセンター

西銀座チャンスセンター

日本で1番高額当選が多いと言われるのが、有楽町の西銀座チャンスセンター。 年末ジャンボなどで数時間待ちの行列ができることからも有名ですね。 私も会社の先輩に買ってこいと頼まれたことがありました。

ダントツ人気なのが、1番窓口。 2番目はたぶん7番窓口。ジャンボの発売時なんかは、数時間待ちになることも。 それだけ【1番窓口】は特別なんですね。 ちなみに4・6番窓口はありません。

西鎮座チャンスセンターの1番窓口

西鎮座チャンスセンターの1番窓口

まぁそりゃどうせなら縁起がいいと言われる1番窓口がいいよね・・・ と思いますよね。 理論的に考えれば宝くじの期待値は50%以下でギャンブルではもっとも効率が悪い。 うん、正しい。正論。

れに宝くじの確率自体はどこで買っても同じ。単純に発売枚数が多いだけで、確率的に当たりやすい売り場なんて所は無い。 うん、正しい。正論。

でも事実として、日本トップクラスの売り上げ、ニュースになるくらいの実績を出しているのがこの売り場。 つまり理論的にはおかしくても、心理的にはすごく優秀な売り場になっているわけです。

だって人の多さだけなら、新宿とか東京駅とかの方が多いんじゃない? それに有楽町だって駅前に大黒さまの有名な売り場もあるわけだし。 つまり、同じ物を売っているのに、西銀座チャンスセンターで買う理由があるから選ばれているわけです。

ここで最初の画像を見てください。 これは2014/12/20。 サンリオのサイン会の待ち時間にちびまる子ちゃんスクラッチを買ったときに撮った写真。

窓口があるのはジャンボなどの時だけ!

宝くじの種類による売り場の番号

宝くじの種類による売り場の番号

この時には売り場の番号はありません。 1番窓口はジャンボの時にしか存在しないのです!  ちらの西銀座チャンスセンター公式サイトで、窓口に売り場の番号が表示されているのがわかるでしょう。

ええー!なんじゃそれ! なんて思います。 、でもそれ以上に、これだけ大騒ぎしている【1番窓口】は、意図して作っている価値なんですね。

やりたくてやってるなら、いつでもやってるはずですから。商人としてはすばらしいことてです。なぜなら、購入の価値を上げているからですね。 自分のやりたいことじゃなく、相手が喜ぶことをやっているわけです。

これ、購入時にハッ!っと気がついたので買うときに聞いてみました。 窓口の番号がないですけど、あれってジャンボの時だけなんですか??? すると「そうなんですよ、ふふふ・・・」 ふふふ・・・ はイメージですが、通常では窓口の番号という概念自体がないのです。

つまり、【高額当選する窓口】という価値を、きちんとデザイン(計画)しているわけですよ。 お客さんが価値だと感じることを演出しているんですね。

宝くじって、値引きもできません。 品質も変えられません。 つまりライバル店と同じ物を、同じ金額で同じ期間に売らなきゃいけません。 商品では差別化がまったくできないのに圧倒的に売れる

これ、私たちのビジネスで考えたらすごいことです。 だって値段も調整できる、提供するものも変えられる、期間もサポートも自由なんですよ。 だから、1番頭をつかわなくてすむ【安売り】に逃げる人間も多いわけですが・・・

でも西銀座チャンスセンターの事例を見れば、結果を出すところはやっぱり考えてやってるよな。と思うわけです。安売りに逃げるなんて発想もないしできないし。 できないからこそ、価値を上げる方法を作り上げたんでしょうね。

私たちも縁起の良い窓口を作りましょう! じゃなくて、お客さんが価値に感じることをやりましょう。 ブログ書いたっていいんです。 でも昼に食ったランチの写真て、お客さんは価値に感じるのか?

西銀座チャンスセンターだったら、ジャンボの時に窓口を廃止して売り子の昼食ったランチを提示したらどうでしょう? つきつめると何をするとお客さんは喜ぶか? ってことですね。 

理論的に宝くじの確率が変わることはあり得ません。 高額当選てって、たくさん売っているだけだろう? という見方もあります。 でも、たくさん売るには知恵が必要なんだお!