アプリ?LINE?メアド?
ビジネスのキモはリスト。 マーケティングでは常識ですね。 御徒町でゼットンのスタンプをゲットするついでに、ユニクロ(GU)に寄ってみると、とてもわかりやすい案内がみつかりました。
ネットビジネスだと、リスト=メールアドレス と思いがちですが、効果的なリストは状況によってかわります。 このユニクロくらいの企業が選択したのは、「アプリ」、「LINE」、「メアド」です。
たぶん優先順位の高いものから並べるでしょうから、「アプリ」を最優先しているのでしょう。 そしてLINE。 タイミングてきにLINE@の変更前でしょうね。 最後に【スマートフォン以外の方】と、ガラケーの方向けにメアド、という感じです。
アプリインストールだけで100円
単独でのアプリインストールは、100円のクーポン。 リスト獲得コストとしても100円程度ですね。 お金を払ってでも(払うわけじゃないけど)欲しいのが、連絡先ということです。
会員価格
でも登録するの面倒だし。と思うのが普通でしょう。 そもそも欲しくなければ値引きされても意味ないですから。 ところがこれいいな、と思った瞬間、この価格差に心がうごかされます。
会員になるだけで約500円。3割引にあたります。 欲しい商品ではなかったのですが、心が動くくらいの金額です。 この場合、1人の連絡先を聞くのに500円換算でしょうか。 しかもこれ会員価格なので、何個でも適用ってことですね。
なんにせよ、なんらかのコンタクト方法を得るのに必死だということがわかります。 ※イヤミではなく稼げる企業がちゃんとやってること、という意味で。
新規客より既存客のフォロー
「アプリ」、「LINE」、「メアド」などのツールは時代によってかわるでしょう。 状況によっては「フェイスブック」、「ツイッター」なども候補にあがったはずです。
いわば洋服屋なのに、ここまでお客さんのの連絡先を求めるのはなぜでしょうか。 あくまで推測に過ぎませんが、なによりコストだと思います。
ユニクロクラスになれば、テレビCMなどの広告はいくらでも放送できます。 にもかかわわらず個人情報をほしがるのは、集客コストが圧倒的に安いから。
マーケティングでよく言われるのが、新規顧客と既存客のリピートでは獲得コストに5~8倍の差があるといわれています。 初めてのお客さんを集客するのに1人あたり1000円かかるなら、リピーターなら2~300円程度ですみます。 つまり、常に新しいお客さんを集客するなんて効率が悪すぎるわけですね。
今回は買わなかったにしても、1度でも接点があったお客さんの連絡先を聞いておく。 そして新製品情報などを広告をつかわずにコンタクトした方が儲かる、ということですね。
考えてみれば、直接お客さんの連絡先を知っていれば、広告を出す理由もありません。 当たり前のことをきちんとやっているだけとも言えますね。(それができない企業が多いわけですが)
ムダを削減した広告費は丸儲け?
広告費が5分の1になるなら、それはまるまる利益になるのでしょうか? 一時的にはなるでしょうが、長期的にはこれも損することになりそうです。
リピーターといえども、100%の人が買い続けるってこともないでしょう。 また新規のお客さんを集めないと母数が大きくなりません。 そう考えると、やはり新規の集客と、既存客へのバランスが大切です。
他店に浮気されないための施策も必要です。 この■ユニクロアプリ■では、会員価格で購入できるほうかに、「スタイリング」、「ムービー」、「デジタルチラシ」と値引き以外のコンテンツを充実させています。
削減した広告費を、お客様に還元しているわけですね。 携帯のドコモなんかだと継続割引とかありますよね。 つまりお金を広告屋に払うのではなく、自社を支えてくださっている1人1人のお客さんに還元できるわけです。
まぁこの方法が儲かるかどうかは、柳井さんに聞いてください♪