安売りからの脱却
この手の記事が好きなんですよね。
安売り止めて、業績が回復したよって話。
8年連続の赤字、倒産寸前から9期ぶりに黒字。
その秘訣が、安売りをやめたから。
他社の安売り攻勢に対抗してた頃は、どんどん赤字に。
メガネスーパーは顧客が増える見通しもないまま、一斉に在庫商品を値下げしてしまったのだ。「自滅した」(斎藤氏)格好だ。
よくあるパターンだよね。
とは思っても、当事者として何をやったらいいのかわからなかったら、しかたないのかもしれません。
ただ客観的に自分の価値をみられるかどうか。
「眼鏡専門店としての認知度が高く、昔から付き合いがある顧客がいること」。新規客は少なくなっており、顧客の7割は45歳以上。必然的にシニア層のデータが集まり、その客層に合った接客が磨かれていた。
これは中小思考がなせる技ですね。
うちも時代にあわせて安さ勝負したるで!では惨敗・・・
あれ、でもうちのお客さんは中年の方が多く、接客も得意じゃん。
だったら、レンズの安さとかじゃないく、「目の健康」に関心があるんじゃない?
まさにこのよは気づけるか気づけないか。って感じですね。
他のどの店よりも「健康」に関するサービス品質を高めるため、「検査」を充実させたのだ。単なる視力検査ではなく、目の機能を測る眼体力や眼年齢、生活環境なども考慮した検査を実施し、最適な眼鏡を提案する。検査は最大52項目で、1時間かける。他社を大きくしのぐきめ細かさを実現していた。
老眼、ドライアイ、白内障、緑内障、飛蚊症・・・
目の障害はこれから爆発的に増えることが予測されています。
それって人が意識するタイミングとマッチしているわけですね。
ビジネスモデル
そしてそしてビジネスモデル。
1年間の保証サービス「HYPER保証」に加え、月300円で3年間保証する「HYPER保証プレミアム」など、付帯サービスも充実。HYPER保証プレミアムでは、3年間保証を利用しなかった場合、1万800円分の商品券がもらえる。
あらたなサービスをつくって、加入しておいた方が良い状態に。
しかも別の好循環を生んでいるのが、コンタクトの売上もアップ。
買い替えの際にまた来店してくれるという好循環が生まれている。コンタクトレンズ用品を定期的に配送する「コンタクト定期便」の利用者も増え、収益に貢献しているという。
これは想像でしかないのですが、私がお客だったら頼もしいです。
同じコンタクトレンズがちょっと高かったにしても、目の専門家から買いたいです。
だっていい物を売ってくれそうだし、ちょっとした相談もできそうですし。
そう考えると、同じコモディティ商品だったとしてもプロから買いたいです。
特に健康に関する物ならなおさらですね。
赤字の頃は1万円程度だった顧客単価。
さらにサービスを充実させた店舗では4倍以上。
次世代型店舗の客単価は、全体を大きく上回る4万5000円。
これって集客が同じでも利益だけアップするわけですからね。
グランドデザイン
そしてビジネスモデルの先にある、グランドデザイン。
自社はなんのために存在するのか?
さらに力を入れるのが、地方に地盤がある眼鏡チェーンのM&Aだ。低価格店の広がりや後継者不足などで眼鏡店の廃業は増えている。「地域の目の健康を守る」という志を共有できる企業に対して、メガネスーパーの経験やノウハウを伝えていく。
ここまで意識している会社はすくないのかも。
たぶんこれから、ビジネスモデルが・・・
ってのが増えるはずですから。
まとめ
- やっぱり安売りは難しい。
- 自分の強みを客観的に見つけるのは大切
- ビジネスモデルで収益安定
- できればグランドデザインもね♪
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